日本DX大賞実行委員会は、2022年6月24日、「日本DX大賞決勝大会官民連携部門」を開催しました。本大会では、書面審査を通過した7社・団体がDX実践事例を発表し、受賞企業・団体4社を決定しました。
当委員会では、今回受賞したDX実践事例をはじめ、本大賞の趣旨を踏まえて登録のあった事例を、構成団体主催のセミナーやメディアで紹介し、日本のDX推進に貢献して参ります。
日本DX大賞 官民連携部門 受賞企業・団体
大賞
受賞企業:株式会社スタジアム
登壇テーマ:公立高校の先生とスタートアップが、二人三脚で実現した就職指導のDX
概要:
戦後50年以上も「紙」の求人票と「手作業」に依存している高校生の就職活動を、OCR技術とウェブサイトの簡易構築によって、一気にデジタル化が可能に。学校現場の予算の不足、セキュリティリスク懸念、ITリテラシーの不足に対処するため、「就職指導のクラウド化」をゴールとして、埼玉県立川越初雁高校の教員とIT系スタートアップが手を組んでPMFを実行してきたプロジェクト。実証実験は終わり、すでにサービスは全国展開へ。
優秀賞
受賞企業:トラストパーク株式会社
登壇テーマ:シェアリングエコノミー型DXコンテンツで地方創生!
新しい旅のカタチ「車泊(くるまはく)×バケワーク」
概要:
九州各地をキャンピングカー等で巡る新しい旅のカタチ「車泊(くるまはく)」を地域滞在選択肢の一つとして九州を中心に45地域に展開(2022年3月時点)。通過型地域や過疎地などの不稼働時間帯のスペースをシェア活用し、車中泊を有償化するルール整備と、休憩駐車管理システム(RVパークsmart)を開発・導入し、地域滞在型体験コンテンツの造成により地方創生を図るシェアリングエコノミー型DX事業。車泊拠点を広域に展開し、一極集中する都市から人の流れを創る取り組み。
受賞団体:特定非営利活動法人地域診療情報連携協議会
登壇テーマ:ことばのかべを無くすプロジェクト
概要:
「言葉に壁のある人に対してサービスを」というコンセプトで、電話が出来ない外国人やろう者や健常者も使える言葉の支援システムを研究開発。システムは61言語に対応した翻訳字幕付ビデオ通話システムでスマートフォンやパソコンからウェブサイトに接続して使用ができる。英語や中国語のほかウクライナ語やバスク語など話者の少ない言語も使用でき、話者音声をリアルタイムにテキスト化して翻訳字幕を表示して言葉の壁を無くす。
マイクロソフト賞
受賞企業:富士通Japan株式会社
登壇テーマ:DXの架け橋となって地域を救え!地域移住型DX変革プログラムの挑戦
概要:
富士通Japanは、自社の社員を自治体へ戦略的に派遣し、地域の内側から変革する取り組みを実施した。本取り組みでは、社員自ら住民票ごと対象地域へ移住し、住民/役場視点でDXを推進する。例えば、衰退しているコミュニティのデジタル技術による活性化や、デジタル教材による隔たりのない教育機会の提供等のDXに加え、富士通Japanのプロモーション網等を活用しながら自治体のDXに貢献。本応募では北海道神恵内村への人材派遣を中心に、取り組み成果およびインパクト等を紹介。
■「日本DX大賞」概要
目 的:我が国は、デジタル技術を活用して地域の魅力を引き出し持続可能な経済社会の実現をめざす「デジタル田園都市国家構想」を掲げています。この実現には、デジタル技術のさらなる応用で組織やビジネスの変革を実現する「DX事例」の拡充が不可欠です。自治体、民間企業、産官学や官民連携などDXの推進と支援現場における優れた「DX事例」を掘り起こし、広く共有する機会として「日本DX大賞」を実施しています。
日程:
6月20日開催 大規模法人部門
6月21日開催 中小規模法人部門
6月22日開催 支援機関部門
6月23日開催 行政機関部門
6月24日開催 官民連携部門
主 催:日本DX大賞実行委員会
後 援:デジタル庁、総務省、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
協 力:ASCII STARTUP、EnterpriseZine、月刊総務、DXマガジン、Heroes of Local Government、デジタル行政、データのじかん
日本DX大賞サイト:https://dx-awards.jp/
■官民連携部門登壇企業・団体と登壇タイトル
登壇企業・団体 | プロジェクト名 |
トラストパーク株式会社 | シェアリングエコノミー型DXコンテンツで地方創生!新しい旅のカタチ「車泊(くるまはく)×バケワーク」 |
株式会社スタジアム | 公立高校の先生とスタートアップが、二人三脚で実現した就職指導のDX |
富士通Japan株式会社 | DXの架け橋となって地域を救え!地域移住型DX変革プログラムの挑戦 |
大阪産業大学くるみ幼稚園 | 卒業研究は「幼稚園園務DX実証実験」プロジェクト |
合同会社DMM.com | 『令和3年度デジタルトランスフォーメーション加速化事業』〜公式LINEx行政手続きオンラインサービスの開発・構築プロジェクト〜 |
特定非営利活動法人地域診療情報連携協議会 | ことばのかべを無くすプロジェクト |
愛媛県 | 愛媛県官民共創デジタルプラットフォーム「エールラボえひめ」 |
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■日本デジタルトランスフォーメーション推進協会が運営しているメディア
「経革広場」:https://www.keikakuhiroba.net/
「Digital Workstyle College」:https://digitalworkstylecollege.jp
「TechTrends」:https://techtrends.jp/
【一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会について】
事務局所在地:〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F KSフロア
代表者:代表理事 森戸裕一
発足:2010年6月(法人化:2010年10月)
URL:https://jdxa.org
事業内容:デジタルトランスフォーメーション(DX)推進人材の育成や組織づくりの支援、DXに関するイベントや勉強会の実施、地域におけるDX推進に関するプロジェクト、DXの啓蒙・普及・政策提言、DXに関する情報提供ほか