今、なぜデジタルシフトを
求められるのか
〜宿泊・観光業における経理の役割変革〜
一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会
代表理事 森戸裕一
今日のゴール
• なぜ今デジタルシフトが必要かを理解する
• デジタル化で時間を生み、その時間を意思決定に活かす道筋を共有
講師紹介
• 一般社団法人 日本デジタルトランスフォーメーション推進協会(JDX) 代表理事
• 専門:DX/働き方・業務設計/観光・サービス領域のデジタル活用
• 本講演:経理のデジタル化 → 役割変革(価値創造パートナー化)の考え方と進め方
宿泊・観光業が直面する、
時間との戦い
慢性的な人手不足の中、予約内容を紙に転記→システムへ手入力
予約サイト通知・電話・フロント受付…情報が分散し、ミスが多発
結果:過去の数字の整理に追われ、おもてなし強化/戦略立案に時間が割けない
As-Is: 待ちと手作業の連鎖
紙の予約票
→
Excelへ転記
→
会計システムへ手入力
多くの「待ち」時間が発生
社会の前提変化:
顧客も働き方もデジタルシフト
• 予約・決済・問い合わせはモバイル前提
• 現場もチャット/オンライン会議/クラウドが標準
→ 自社もデジタル前提へ切替えないと、速さと一貫性で劣後
DXの本質:最も重要な「ビジョン」という問い
もし、予約転記や売上集計の作業がゼロになったら——
その貴重な時間を
“何に”使いますか?
答え=未来の経理:記録係 → 価値創造のパートナー
なぜ「経理のデジタル化」
から始めるのか
• DXには時間が要る(考える/試す/変える)
• その時間を最速で捻出できるのが経理のデジタル化
目的:入力しない設計で“待ち・やり直し”を削減 → 意思決定へ時間再配分
経理のデジタル化:まず変える3点
① 受け口の電子一本化
メール添付をやめ、フォーム/クラウド起点へ
② 承認の最短化
例外をルール化、ハンコ前提を廃止
③ 会計連携・自動起票
マスタ整備で“入力しない設計”を徹底
デジタル化のステップ (Purpose-first)
- 何のために?(空いた時間の使い道=価格・在庫・直販率/体験向上)
- 現状を見える化(紙・手入力・“待ち”・差戻しの位置)
- 受け口を一本化(フォーム/クラウドに統一)
- 標準化(承認最小化/例外ルール/マスタ整備)
- 見える化(KPIは3つ:締め日数/差戻し率/人時生産性)
- 自動化・連携(証憑電子 → WF → 会計/監査ログ)
- 運用しながら直す(毎週「止める/減らす/任せる」を1つ)
見極める視点
(この後の事例にも共通)
- どの“待ち・やり直し”が消えたか?(正確性×スピード)
- “入力しない設計”はどこまで?(受け口→承認→会計の1本道)
- 現金ハンドリングの負担/ミスは?(自動化・省力化の有無)
- 数字→行動の頻度(ダッシュボード活用/会議での意思決定)
参考事例:株式会社川六
(公開情報ベース)
- 2015年12月にIT会議を開始、以降毎月の全社横断会議でDX推進
- 売上報告書/客室清掃指示書の自動化、予約・経理・勤怠のデジタル化を実施
- セルフチェックイン/チェックアウト、レベニューマネジメント、生成AIの活用
- SaaSの連携とデータ共有で現場改善スピードを向上
出典:公式サイト「DX戦略」より(公開情報)
公開情報から読み取れる効果と示唆
(経理の視点)
- 連携・自動化により現場業務改善と残業削減などの働き方改革を達成
- 社長直轄のDX推進チームが毎月IT会議で全体最適の視点で進行
- 年間のDX投資予算(公表値)を確保し、導入を素早く回す仕組み
- 示唆:紙をやめる → つなぐ → 学習する(小さな成功を全社で横展開)
出典:公式サイト「DX戦略」より(公開情報)
まとめ:未来の経理部門へ
- • 経理のデジタルシフトは役割変革のため(記録係 → 価値創造)
- • 時間を生むためにデジタル化し、その時間を意思決定に投資
- • 最初の一歩:現状フロー1枚/承認を半分に/受け口を電子に一本化
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